「物理的な試作過程におけるデジタルアーカイブの開発と実践」JSSD 58th 春期研究発表会 口頭発表

日本デザイン学会第58回春季研究発表大会において、Process Archiving プロジェクトの一環として「物理的な試作過程におけるデジタルアーカイブの開発と実践」に関する研究の口頭発表を行いました。

“速度を重要視されるような物理的な試作における記録は軽視されがちで、制作過程の懸念事項や変更履歴を他者と共有・参照することが困難である。本研究で は、その現状を踏まえ、チームプロジェクトにおいて行われる物理的な試作(プロトタイピング)の過程を、ソフトウェア開発におけるバージョン管理の概念を 援用し、統一的な方法で撮影されたビデオと写真をデジタル・アーカイブ化することを目的とする。また同時に、そのシステムを利用しながら、メンバー間で データを共有して開発を行う新しいデザインプロセス手法の確立を目指す。 このデジタル・アーカイブ化を実現するために、カメラ、回転テーブルと照明を用 いた試作品を360度から撮影するシステムと、撮影された動画を順次閲覧するためのソフトウェアを開発した。このシステムを実際にデザイン作業時に運用し たところ、アップロードされた動画を閲覧した他メンバーからの反応を即座に次の試作に反映させるなど、プロトタイピングの迅速性を阻害することなく、複数 人で試作過程を共有することが可能になった。本稿では、その詳しいシステム構成と、実際のシステム運用から得た考察について詳しく述べる。”

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【WS1】 スケッチワークショップ / 赤羽亨+金箱淳一 

「時計をデザインする」ことをテーマとして、スケッチメソッドを活用しながらアイデアを広げていく手描きのアイデアスケッチと、そこで得たアイデアをスタイロフォームで迅速に具現化する、形態のスケッチ(ダーティーモデリング)の2つからなるワークショップ。アイデアスケッチでは、IAMASのJames Gibsonによって開発されたスケッチ手法を改良した「Interactive Sketch」を利用して、短時間でなるべく多くのアイデアを出すことを試みました。また、ダーティーモデリングでは、スタイロフォームを使って、実物大のモデルを素早く作って現実空間の中にあるモノとして具現化を行ない、現実空間内でのスケール感のチェックや、他の人とのアイデアの共有を行ないました。

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【「時計」展】Sand Clock / 赤羽亨

撮影: 萩原健一

Sand Clock – Orbital
アナログ時計で扱われる円環運動に焦点をあてた作品です。
単純化したモータの円環運動や、それに伴って発せられるモータの動作音など、極端に単純化されたアナログ時計の要素からも、私たちは時計の要素を感じとるのでしょうか?

Sand Clock – Binary
デジタル時計内でのデジタルの信号処理を視覚化した作品です。
もし、On / Offの2値の表現だけで、「時間」や「時計」というコンテクストが立ち現れるとするならば、きっと、そこがデジタルメディアの抽象性について考察する起点となるはずです。